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口腔の健康とは

身体を維持するために必要な栄養素を最初に取り入れる器官です。
身体的な健康はもちろん、食べる喜び、話す楽しみを感じ、精神的、社会的な健康にも大きくかかわります。

口と歯の機能

食べる機能や、会話(喋る)機能などがあります。食べるためには、歯で食物を咬み、飲み込む(嚥下)という一連の動作が必要です。会話をするために歯は発音に大きく関わるとともに、表情も作ります。また、きれいな歯や歯肉、整った歯並びは、美しさを表現できます。

舌の機能

味を感じる以外にも発音や嚥下(飲み込み)に大きく関わります。

意外と知らない唾液の機能

食べ物を食べやすく飲み込みやすい形にするだけではありません。

咀嚼・嚥下の補助作用

唾液中のムチンなどにより唾液には強い粘性があり、食物を湿らし、食物を塊にしやすくして咀嚼と嚥下をしやすくする効果があります。

溶媒作用

唾液は、食物中の味物質が唾液中に溶けて味蕾の受容体(レセプター)と反応するのを助けます

洗浄作用

唾液が多く出ることで口腔内は機械的に清掃されます。これを唾液による自浄作用といいます。

消化作用

唾液中のα-アミラーゼがデンプンを麦芽糖に分解します

歯や粘膜の保護作用

歯の表面はペリクルと呼ばれる唾液タンパクに覆われており、磨耗したり脱灰することから守られます。口腔粘膜も唾液タンパクに覆われることにより、感染や機械的な損傷から守られています。
口腔乾燥の方はこの機能が十分出ないため粘膜保護が不十分となり舌や頬粘膜のヒリヒリ感、ザラザラ感を感じてしまったり、酷い方はしょっぱいものや酸っぱい物でしみる感じを受けるのではないでしょうか?

緩衝作用

唾液中の炭酸・重炭酸・リン酸などは、急激な酸性やアルカリ性に変化しないよう中和し、歯垢のpHが酸性に傾き脱灰するのを抑えます。脱灰で虫歯は引き起こされます。
この唾液の緩衝機能の効果を最大限利用してからの歯ブラシ(食後すぐよりも、食後30分以降の歯磨き)が最も効果的、という研究結果もあります。(諸説あるのでこの限りではありません。)

抗菌作用

唾液中には、細菌の活動を抑える様々な物質(リゾチーム・ペルオキシダーゼ・免疫グロブリン・ラクトフェリンなど)が含まれます。

歯の再石灰化作用

唾液中のカルシウムイオン・リン酸イオン・フッ素イオンは、脱灰された歯質の再石灰化を促進します。

口腔の健康は歯だけではありません

口腔を作っている機能は「歯」「舌」「粘膜(歯肉や頬粘膜)」そして「唾液」です。これらのどの機能が欠けてしまっても健全な状態とはなりません。
歯科=「歯」だけけはなく口腔全ての状態を診るところだと考えています。

口腔の健康=これら全ての機能が整っていることではないでしょうか。